【緑内障×保険】緑内障の治療にはどのくらいの費用が必要なのか
投稿日:2022.10.31
緑内障の治療費は手術の種類によって差がある
緑内障の治療は基本的に健康保険の適用が受けられます。
検査や点眼薬や内服薬の処方など通院による治療は、自己負担割合にもよりますが、一般には数百円から数千円程度と費用は高額にはなりません。
ただし、状態が悪化し、進行を抑えるために手術が必要になることがあります。その金額については手術の種類によってさまざま異なってきます。
医療機関によっても異なる
緑内障の手術は病院またはクリニックの眼科で行われますが、同じ手術であっても、治療費に差があります。緑内障は通常、片眼ずつ悪くなるため、手術の費用は片眼の金額です。
なお日帰り手術が多いのですが、病院によっては大事をとって1泊程度の入院が必要になることもあります。
その場合には自己負担割合額に応じ、手術費用に加えて入院費用が約15,000円~30,000円プラスされます。
線維柱帯切開術(流出路再建術)の場合
線維柱帯切開術(流出路再建術)とは房水の流出抵抗が上昇した線維柱帯を切開することで、流出抵抗を弱めて眼圧を下げる手術です。
健康保険で1割負担の場合は片眼あたり20,000円程度、3割負担の場合は57,000円程度となります。
水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術の場合
水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術は白内障手術と同時に行われる流出路再建術の一つです。
1割負担の場合、片眼あたり30,000円程度。
3割負担の場合、片眼あたり90,000円程度となります。
線維柱帯切除術(濾過手術)の場合
線維柱帯切除術(濾過手術)は線維柱帯を切除して強膜にバイパスを作り、眼外に房水を流出させる手術です。
1割負担の場合、片眼あたり24,000〜35,000円程度。
3割負担の場合は72,000円〜105,000円程度となります。
レーザー虹彩切開術の場合
レーザー虹彩切開術は急性緑内障発作の際に行われる手術で、レーザーで虹彩の根元に小さな穴を開けて房水の流れ道を作りだします。
1割負担の場合は片眼あたり6,600円程度。3割負担の場合は20,000円程度となります。