癌の前兆ってあるのでしょうか


癌の原因

癌の原因はさまざま考えられます。
遺伝的な要素もいくらかありますが、多くは生活習慣やストレスなど、日々の暮らし方といった後天的な要素が影響します。
癌は日本人の死因の第1位になっていますが、生活習慣病とも言われ、生活習慣の影響は大きいです。
忙しすぎる生活で睡眠不足が慢性化する場合や栄養バランスが悪い食事や偏った食生活、大量の飲酒やタバコ、過度な肥満や運動不足などさまざまな要素が影響します。
これらに起因し、ホルモンバランスを崩すなどして、さまざまな場所の癌の発症に結びつくのです。


癌の前兆

癌かもと思う前兆は、癌の種類や癌が起こる場所によっても異なります。
たとえば、日本人に多い大腸癌の場合、お腹のハリや下痢や便秘が起こりやすくなり、ひどくなると血便が出ます。
血便が出て検査をすると、大腸癌だったというケースは少なくありません。
すい臓癌は気づきにくく、見つかった時にはかなり進行が進んでしまうような怖い癌の一つです。
お腹あたりや背中などが痛むケースが見られます。
前立腺癌は、おしっこをする際の痛みや血尿が起こることがあります。
子宮癌では生理の異常やお腹や骨盤回りのハリ、オリモノの異常などが見られるため、生理の周期が乱れた場合やどす黒い出血があるなどしたら、早めに検査を受けるのがおすすめです。
乳癌は、ネットなどでもセルフ検査の方法が紹介されていますが、乳房の周りにしこりなどを感じたら、やはり早めに検査を受けることが大切です。
また、癌の種類を問わず、体重が減る、やつれてくるケースも少なくありません。
癌によっては、むくんだりすることもありますが、基本的には痩せることが多いです。
これは癌細胞が良質な細胞をどんどん侵食し、栄養を奪ってしまっているからだと言われています。
痩せた場合や体重が大きく減った場合、前兆というよりは、すでに進行が進んでいる可能性もあります。
日頃から体重を量ることや自分の食欲などを把握し、少しでもおかしいなと思ったら早めに検査を受けましょう。

 


定期健診と日頃の気づきが大切

癌は早期発見、早期治療が、回復するために重要となります。
年に1度の健康診断をはじめ、職場や自治体などから案内される各種の癌検診を積極的に受けましょう。
年に1度検査しても、その間に癌が発症し、進行することも少なくありません。
定期検診の間も、体重を毎日量ったり、尿や便の頻度や様子を確認したり、なんらかの前兆がないか、日頃から自分で把握していくことが大切です。